ロックフォール

ロックフォールの歴史

 フランス最古のチーズであり、ブルーチーズの代表格。ミディ=ピレネー地域圏アヴェロンのロックフォール=シュール=スールゾン村の地下に広がる洞窟に、小麦と大麦の粉で作ったパンを設置して採取、繁殖させたアオカビと羊乳によって作られる。
 『世界三大ブルーチーズ』の1つでもある。

ロックフォールの特徴

 塩分の量が多いため、塩味がかなり強い。また、アオカビによって乳脂肪分が分解されて生じた脂肪酸などのために鋭い風味があって、原料の羊乳の乳臭さはほとんど消失している。熟成が進んだものは浸出液が滲み出ており、口に入れただけで容易に崩れて溶け、鋭い香りとともに強いうまみと塩味を感じる。内部の隙間に繁殖したアオカビは溶けないので、カビだけが残ってざらついた舌触りとなる。